不確実性超入門 レビュー 未来を予測することは不可能だから不確実性に備える

未来を予測する本や発言は数多くある

あまりにも数が多すぎるためたまたま当たることはある

しかし実際には未来を予測することなど不可能なのだ

未来を予測することが不可能であることが本書を読むことで理解できる

たまたま当たった未来予測でも想定外な事態は必ず起きている

だからこそ未来を予測するのではなく、予測できない事態にこそ備えることが必要なのだ。

人は安心したいから未来のことを予測したいものである

そして予測した未来が実現するものと信じたいのだ

しかしこれからの時代は今までより更に予測が不可能となる

多くのものが進化し、そして進化の速度が格段に上がっているから

以前より不確定な要素が増えている

今までですら予測は不可能だったのだから今後はより不可能になるのは明白だ

そんな未来を生き抜くにはどうしたらいいのだろうか?

人はなぜ予測に頼ってしまうのだろう?

過去の出来事において単純な因果関係を見出したくなってしまうものである

終わったことに対してはいくらでも説明がつく

ましてや外部から見ている限りどんな出来事でも説明はつくだろうし、

予測できていたことにするのは簡単だ

人はランダムな出来事にも規則性を見出したいものだ

株の時価についても完全にランダムであるにも関わらず、株価の変動には規則性を見出し予測したくなるものだ

例え3ヶ月の期間で見れば規則性があるように見えても3年間の動きで見ればその規則性は無くなるだろう

逆に3年間で見出した規則性は3ヶ月の期間で見たら見いだせないだろう

なぜなら株価の動きは完全にランダムだからである

見出した規則性などというものはない

人は勝手に予測しその予測は実現することを勝手に期待してしまうものである

そんな不確実な未来にどう備えるべきだろうか

まず未来は不確実であり予測不能であることを認識する

不確実なのだから予想通りに物事は進まない

必ず想定外のことが起こることが分かっていれば対応することも出来る可能性が高まる

なぜなら予想した予想通りにいかないことは少なくとも分かっているからである

この不確実な世の中で成功することは運に恵まれた部分もあるはずである

しかし成功者には自分の力だけで成功したと思ってしまう人も多い

たまたま自分の選んだ業界が成長しただけであっても分かっていたと言ってしまいがちである

実際良いことは良いことを呼び込みやすいため一時期は成功が続くものだ

しかしどこかで必ず反転がある

すると今度は悪いことが悪いことを呼び込み始める

だからこそ成功は運の要素もあることを理解しておく必要がある

自分の力のみでないことが分かっていれば失うことや失敗することにも備えることができる

不確実な世の中で生きていることを理解する

そもそも成功していると思っていてもその成功は確実なものでないとわかれば自分の能力を過信することもないだろう

能力を過信せず常に未来に備えることが大事

どんな場合にも想定外の出来事が起こるのが人生だということだ。

ならば常に謙虚に努力して自分の引き出しを増やしていこうと思う。

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