日本社会には一社に所属し続けることが理想という思い込みがある
僕も初めて転職をした際に考えていた転職先の条件は長く働けるかどうかでした。
自分でも驚きだったのですがそこに面白い仕事があるかよりも長く安定して働けるかどうか、そこで出世できるか(全く評価はされませんでした笑)という基準で選んでいたため、規模の大きい人数の多いところを優先的に考えていました。
今の自分は今成長できるかどうか?面白いと感じることができる仕事があるか?で選ぶと思いますが、当時はまだまだ日本的な考え方の枠組みにハマっていたので苦しくなっていたんですよね。
そういう視点で会社に所属すると既存のメンバーたちに受け入れてもわらなくては!とか、皆いい人たちだ!とか思っていなくともそう思わなくては生きていけなくなります。
長く働かなくてはと思うと「今」ではなく「将来」が心配になってしまいます。
そして自分の中でこういう組織ではないと長く続かないでしょうと経営に関しても反感をもったりしてストレスを感じたりするのです。
自分の成長に視点が向いていれば「今」自分が楽しく働けているかどうかが一番大事になるので周りの環境に一喜一憂することもなく自分の仕事に集中できます。
結局のところ「将来」の不安をなくすには自分の力を上げるしかないんですよ。
会社に養ってもらおうと考えるのはすでにとてもリスクが高い発想になっています。
20代くらいから養ってもらおうという発想で働き続けると40代には主体性のない人になってしまいます。そうなってからでは手遅れです。
以前は自営業やフリーランスで生きていくリスクは自分に何かあったらどうするんだという話をされることが多かったと思います。
でも現代では多くの会社が病気や怪我をした人を養い続ける余力はないのではないでしょうか。
であれば会社にいても病気や怪我のリスクはありますし、同じようにストレスはあるのです。
やはり信じられるのは自分の力だけですし、最高のリスクヘッジは自分の力を上げることになると思います。
そうすれば雇われの身であろうが、いつ会社にいられなくなってもフリーランスとして生きていくなり、新たな会社に雇われるなり居心地のいい場所は自分でいつでも作り出すことは可能になります。
自分の居場所を一番だと考えると自分の所属する会社が一番自分にとっていい場所であると考えがちでしたが、自分の居場所なんて会社には実は初めから存在していなくて、自分がいる「今ここ」がどこであろうと一番である。でいいのだと思います。
そうすれば自分がどこにいようと何をしていようとそこが一番いい場所になるわけです。