スマホ脳 アンデシュ・ハンセン 書評 レビュー スマホとの付き合い方を考える

流行っている本なので読んでみました。

コロナ禍により人とのつながりが対面ではなく画面越しであることが多くなりました。

教育もスマホやタブレットが利用される機会が増えました。

便利になったはずですが悪影響も出てきていると感じる人も多くいます。

例えばスマホにより人同士は繋がり易くなったはず。

スマホがあれば時間や場所を問わず誰とでも通信することが可能です。

にも関わらず多くの人は孤独を感じているのはなぜか

以前より物質的に恵まれているのになぜ孤独を感じるのか

どんなに進化してもヒトは運動と睡眠が必要な構造になっている。

構造上、運動をすること、睡眠をとることにより健康を保ちやすくなり能力も発揮できるようになっている。

一方でコロナ禍によりデジタル依存はより深くなった。

古代であればカロリーはあればあるだけとっておくものであった

それが生存戦略としては最も合理的だった。

なぜならカロリーは貴重で今度いつ摂取できるか分からなかったから。

しかし今やカロリーはほぼ無料となった

先進国であればいつでもどこでも簡単にとることができるものになった。

凄いことですが

カロリーを節約して使うことが生きていくことにおいて重要だった体にとってカロリーはとるだけとると病気になるのだ。

人間が作った現代社会的は皮肉にも人間が適応できるようにはできていない

とはいえ寿命は大きく伸びていて

便利にもなり平和にもなっている

周囲に刺激が多いほど扁桃体が作動する機会が増える

扁桃体は出来るだけ反応するようにできている

念のため逃げることが命を守ることになるから

起きるかも知れないだけで不安を感じてしまう

それも念のため逃げておいたほうがいいから

そのためストレスシステムが作動する

不安は知性を得た人間特有のものであるので、知性により考えたなくても良い未来の不安すらストレスの元となってしまう。

うつはストレスフルの後にやってくる

ストレスフルな状況下においては耐えられるのだがその環境が終わったときに反動で鬱になってしまうこともある。

ドーパミンは人間の原動力であり、ドーパミンが刺激されるのは新しい環境や刺激である。

パソコンやスマホにとっては新しいページである。

スマホでページを見ているとき、いま見ているページではなく常に次のページに夢中になっている

何かが起こるかも知れないという期待で報酬物質がでてくるから。

もしかしたら何かが起こるかも知れないという期待がスマホを欲しさせる

そんな報酬中枢を煽るのがSNSである。

SNSはもはや承認欲求ではなく生存本能になっている

理性でコントロールできるものではなく、生きていくために利用せざるを得ないものになっているのである

脳にとってはスマホはドーパミン報酬を毎日数千くれる機械のため脳は夢中になってしまう

通知に振り回されてる次々に新しい情報通知ページに移動してしまいなににも集中していないのだ。

スマホのヘビーユーザーは自尊心は低いが競争心が強く自分を強いストレスにさらしている人だった

スマホを気にしないようにするためにはサイレントモードではなく教室の外に置くぐらいしなくてはならない

目に入るだけで脳はスマホを意識してしまう。

リンクのある文章はリンクがあるだけで中身が入ってこなくなる

なぜならリンクに飛ぶべきか否かに脳の認知機能が使われてしまっているから

長期記憶をするには脳がエネルギーを必要とする

そのためには集中して記憶する必要がある

そして睡眠の間に記憶が定着するため睡眠も大事である

集中して記憶したものは睡眠の間で整理されて長期記憶となる

集中している途中に通知などで妨害を受けると集中に戻るために時間がかかる

仕事中は通知は切るべき

情報が記憶に入らないことをグーグル効果という

脳はパソコンに記憶させている情報については覚えないという機能がある

脳は楽をしたがる性質があり、パソコンに記憶させている情報については脳は記憶しない

その代わりどのフォルダに整理したかは覚えていることができる

スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響

スクリーンは間違いなく睡眠の妨害となっている

スクリーンから出るブルーライトは人間を覚醒させるための光と同じ効果がある。

もし眠れていないのならばまずはスマホを寝室から追い出し、週に3回運動をすることを進めている

私たちが悪い噂が好きな理由

生きていくことには争い事を避けるのは一番大事である

そのためには誰から距離を取るべきかが重要である

そう思うと悪い人間から離れることが大事なのです。

悪い噂がある人と関わらないようにすることが平和に生きていくためにはとても大事なのです。

うつの原因は主に2つある

会社からの長期的なストレスに晒され続けること

社会的な地位失う、離婚などのストレスのどちらか

現代の嫉妬の元はSNS

Facebookを使った後に女性は自分の見た目に劣等感を抱きやすい

人生の満足度を下げる元になってしまっている

今まで近くの数人としか比較していなかったのに対しSNSを利用すると世界中の人と自分を比較することができる

SNSの投稿はだいたい良く見えるものばかりなので自分に足りないものばかりが目についてしまうでしょう。

しかしSNSを良い距離感で付き合える人にとっては良いものとなる

例えば連絡手段としてだけ使っている人にとってはプラスになる

SNS上で見せられているニュースは必要であるものや真実であるものではなく

使っている人がみたいと願っているものに過ぎない

フェイクニュースが広がるのはフェイクを見たい人が多いから

なぜならフェイクの方が人の興味を引くからである

Facebook、Instagramを一日30分までと決めるだけで効果がある

ちなみに僕はすでに両方ともスマホ上にアプリはない

子供にとってスマホは禁止すべき

アルコールよりも依存症になりやすいのがスマホだから

大人よりも子どもの方が依存しやすいため引き離すことが困難になる。

教育はタブレットではなく紙で行うべき

そのほうが記憶にも定着する

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