今あなたはなにをしていますか?
会社のためになにをしていますか?
成果を上げるためには自分が組織に対して何をできるかを考えなくてはならない。
自分が社会に対して何を貢献できるのかを考えなくてはならない。
顧客に対して自分が何をできるのかが大事なのです。
社内に対してどのような影響を及ぼすかではないし、
社会に対してどんな影響力を持っているかではないのです。
肩書きや地位がいかに高くとも、権限に焦点を合わせるものは自らが、単に誰かの部下であることを告白しているに過ぎない。
これに対し、いかに若い新入りであろうと、貢献に焦点を合わせ成果に責任をもつものは、最も厳格な意味においてトップマネジメントの一員である。
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仕事に対してどんなスタンスで望んでいるかによって取り組み方が変わってくるのである。
例えば会社の業績がどれだけ上がろうと自分の給与へは反映されないというスタンスでいれば、
顧客に対してより良いサービスをしようとは思えないし、値上げ交渉など命令がない限りしようとは思えない。
(僕の働き始めはまさにこんな感じです。値上げしたらやらなくてはならないことが増えるのでやりたくありませんでした。)
しかし、自分が顧客に対して何ができるか?
会社に対してどう貢献ができるかを考え始めると見える景色が変わってきます。
自分の給与を払ってくれているのは顧客ですので、より良いサービスを提供しようと考えるようになります。
より良いサービスを提供するために工数が必要であれば値上げの交渉をしなくてはなりません。
ただし、それを受け入れてもらえればこれだけのメリットが顧客にとって生じるということを自信を追ってプレゼンできるでしょう。
顧客のため組織のために仕事のクオリティを上げて責任を自分で負うことは自分の成長にもつながります。
貢献というものは売り上げの増加、利益の獲得以外にも人材の育成という面もある。
貢献をするには自分がプロフェッショナルでなくてはならない。
そのためには自己開発を常にしていく必要がある。
組織に対する自らの貢献を問うことは、いかなる自己開発が必要か、いかなり知識や技能を身につけるか、
いかなる強みを仕事に適用するか、いかなる基準を持って自らの基準とするかを考えることである。
自らが自らに課する要求に応じて成長する。自らが成果や業績とみなすものに従って成長する。
自らに少ししか求めなければ成長しない。多くを求めるならば、何も達成しないものと同じ努力で巨人に成長する。
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貢献するために自分が心からその知識や技能が必要であると望んでそれを手にした場合は、何も意識せずにただ目の前の仕事を作業としてこなしただけの人間と比べて比較にならないぐらい成長する。
例えばおなじ仕事をしたとしてもあるものはそこから様々な応用力を手にしながら仕事を進めていく。
おなじ処理を見ただけで今回はこうしたがその場合はこうもできるなと応用しながら学ぶことができる。
それは顧客への貢献を意識しているからこそ異なる場面でも顧客のことが頭に浮かぶのだと思う。
逆に自分が何をできるかを意識せずい働いているものはおなじものを見ても何も感じないだろう。
仕事は全て作業となっていくだろう。
貢献に焦点を合わせるということは意識を外部に向けることである。
貢献に焦点を合わせるということは、成果を上げることに焦点を合わせることである。
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