オルテガ・イ・ガセット 大衆の反逆を読んで
僕たちはどうしても周りを気にしてしまいます。
周りと同じなら安心だし周りから浮いていたら不安になります。
平均年収に近ければ安心しますし、低過ぎたら不安になるでしょう。
現代では生活水準が上がったため、多くの人が多くのものを持っている時代です。
昔であれば生活に必要なもの以外のものを所有しているのは一部の貴族だけでしたが、
現代では多くの人が生活に不要なものを数多く保有しています。
そして多くの人がみんなが持っているとされるものを持っているという平均かの時代を生きています。
本来私たちは自由を行使して生きていくはずです。
しかし、平均化した現代ではみんな学校へ通い、就活をし、仕事をし、定年になり仕事を辞めるという普通の生き方をしている人が多いです。
そしてその普通から外れることを恐れる傾向にあります。
それが大衆の傾向です。
そもそも大衆とは
「みんなと同じ」に満足している人
「みんなと同じ」であることを当たり前だと思っており、「みんなと同じ」であることを当然の要求と思っている人
今の完璧な世界は自然にできたものだと思っている人
あるがままの今の自分に満足している人
自分がいかに楽をできるかは気にしているが責任は持たない人
自分のことを完全だと思っている人とされています。
本書は「大衆」である自分に対して自己批判をするために書かれた本です。
僕も当然「大衆」です。
だからこそできるだけ「大衆」から抜け出そうとする努力をし続けることが大切です。
そのためには自分の行動を常に振り返り自らに課せられた使命や義務を考えて行動していくことが必要です。
現実の中で正確に自分の位置を見定め自分がいかに貢献できるかを意識し行動しなくてはいけません。
大衆から抜け出し卓越した人間になるには、自らに多くを求める人間であり、自らを完全な人間だとは思っておらず、超越的なものに奉仕する生き方をできる必要があります。
自分の力を見極めることができる力が必要です。
日本で普通の教育を受けてきた僕も普通であることを気にして生きてきました。
周りと同じなら安心ですし、周りと違えば不安になります。
人間である以上それは仕方ないことだと思います。
しかし、自分がやらなければならないことに向かって日々努力することは大事です。
自分の力で世の中を変えることができるというのは言い過ぎですが自分の力で少しでも人生が好転する人がいてくれたらいいなと思います。
- 自分のやることにきちんと責任を持ち
- 自分のすべきことのために努力を続け
- 自分の足らないところに目を向ける