会計の仕事は技術さえ身に付ければ転職が容易な仕事です。
今は他にもそういう仕事が増えてきたと思います。
プログラミングが人気なのも技術さえ身に付ければ会社になにかあっても働く先を探すことが容易だからだと思います。
これからは多くの人がその会社でしか使えない技術やルールを身につけることに抵抗を感じるようになっていくと思います。
他の会社でもその技術があれば引っ張りだこになれる技術や知識が身につくような会社が選ばれていくのではないでしょうか。
ではそう思って身につけた技術や知識が実はその会社特有のものであったとしたら怖いですよねという話です。
教えることは難しいと巷ではよく言われます。
今の若者は情熱がないとか身につける気がないとか言われますが
僕の感覚からするとほとんどの場合は教える側が教わりたいもの教えていないからマズイのだと思います。
そもそも論ですが入社した直後からなにも教わる気のない人なんてほとんどいないはずなんですよ。
にもかかわらずほとんどの人はやる気をなくして日々の作業だけをだらだらするようになってしまう。
とりあえずやっておくようにではなく今なんのためにこれをやっているのかを理解してもらい頭を使って考えることが大事です。
一から十まで自分で判断することなく作業として仕事を教えてくる人って結構問題です。
しかし、実は一番困るのが教えている人がその内容が自社のルールなのか社会のルールなのか分かっていない場合です。
例えば同じ成果物を作るにあたっても様々な製作工程があると思います。
それを理解した上でこういう処理をしているのか、又はこうきたらこうと機械的に反射的に処理しているだけなのかというのは大きな違いです。
世間的にはこういう場合こうするのがスタンダードだがこういう理由で我が社では違う方法を使っているよと説明してくれる上司でないと苦しいです。
野球にしてもランナーを進めるのはバントしたり盗塁したりヒットを打つのを待ったりいろいろな方法がある中でチームの方針として作戦をたてていきますよね。
打つしかないチームに所属していたら多分他のチームでは通用しないでしょう。
仕事においてもゴールにたどり着く過程には様々な方法があり、正解は一つではありません。
ではどうしたら教わって大丈夫な人が見分けられるでしょう?
これって他の方法もあるんですか?と聞ければ一番ですが、なかなか始めはどの場面で選択肢があるのかすら分からないと思います。
なので今の会社と前の会社で違う部分はどんなとこですか?と聞いてしまうのがいいでしょう?
それで自分の知りたい部分を分かりやすく教えてくれる人には付いていっていいと思います。
ということはそもそも二ヵ所以上で働いていない人はダメなのでしょうかと感じるかと思います。
個人的にはかなり難しいと思います。
その上司も同じように学びながら仕事をできるようになってきているはずです。
その時にそんな違いを意識しているかと言うと転職を前提に働いている人でないとそんなことを意識していることはないからです。
これからの時代は就職の時点で転職を意識している人が多いと思います。
だからこそどこでも通用する人材になりたいという思いが強いし学ぼうという意欲があると思います。
ただし、まだまだ上の世代ではそういう意識の人は少数派です。
多数の人はこの会社でどうしたら出世できるかを考えています。
一番意識を簡単に見分けられるのが転職経験の有無なのです。
だからそもそも中途を受け入れていないような会社にはいかないほうがいいです。
複数の職場を知る人が居着いている職場はそこまで悪い職場ではないと思います。
逆に中途を採用するけどどんどん辞めていっている、残っている中途は訳アリだなと感じるような職場は危険です。