会計事務所で働くということと経験を積む大切さについて

この仕事をしていく上で一番大事だと考えていることは成長することです。そして成長するために大事なことは経験を積むことです。

なぜ?

申告書や決算書を作成するだけであれば、すぐにでもAIにとって変わられてしまいます。

ネットで調べてクラウドの会計ソフトを使えば会社の経理の人でも簡単にできてしまいます。

なのでそういうAIにできるような業務を流れ作業でする必要はもうあまりないと考えています。

それでは会計事務所に所属する専門家はどんな仕事をしたらいいかというと、それが俗に言う大変な仕事です。

多くの人が嫌がるような仕事こそ進んでやるべき仕事です。

大変な仕事じゃないと調べないし成長しないです。そして大変な仕事だと問題が多く生じるので調べたり成長の機会が多いんです。

大変な仕事ってどんな仕事かというと大きな案件であったり重要な案件になります。

大変な仕事ができると自信にもなります。

そこで調べたり経験したことは財産になります。

そして何より分からないことを把握し、自分で調べ上げたということがこれからの世の中を生きる武器になります。

分かりきったことを何度やってもあまり成長はできません。

でも分からないことを把握し、自分で調べることができるようになれれば、一人でどんな仕事でもできるということになります。

でここからが業界特有な問題なのですが、通常一人の担当者が何件かのお客さんを持ちます。

そのお客さんの決算を毎年やっていくことが一般的です。

ということは一度担当したお客さんが変わることって少ないんですよ。

すると入社の段階で初心者だからと言う理由で簡単なお客さんを20人とかやらせてもらうとそのままずっとそのお客さんになりがちなんですよね。

社長一人の会社と従業員100人の会社で噴出する問題が全然違うのって想像できると思います。

社長一人でやろうとしてる会社が数年で従業員100人ってなかなかなりません。

(急成長することがないことはないですが、その場合依頼する会計事務所も規模の大きいところに移されてしまうことが多いです。)

そうなると大きい仕事をするって経験はなかなか積めませんよね。

要は入社直後でもそれ無理じゃないみたいな会社の担当にさせてもらえないと将来的に経験が積みにくいってことです。

経験は5年ありますけど赤字の従業員ゼロの会社しかやったことありませんだと経験としてはやばいんです。

なので個人的には段階的にきちんと経験積ませながらじっくり育てますみたいなとこよりミスしてもいいから自分でやってみなぐらいなところがオススメです。

では一番大事な入社直後に大きな案件をもらえるポイントですが、

できないことを明確にし、早めに相談し、方向性を確認することが大事です。

先ほども触れましたができないことはあっていいんです。

実務では知らないことや分からないこと初めて接する事例は山のようにあります。

それらを全て事前に知っておくことはできません。

キャリアが何年あってもそれは無理です。

なぜなら世の中が変化しているからです。

10年前にはスマホもありませんでしたし、ネットで何かを売るなんてことも誰でもができることではありませんでした。

世の中はどんどん変化しています。

それに合わせて法律もどんどん変化しています。

だから分からないことがあるのは当たり前で、分からないことに直面した時にどのように対応するかが大事なんです。

経験を積めば積むほどどこが分からないのか?どこを確認すべきなのか?を認識しやすくなります。

そのためにもどんどん経験を積んでいきましょう!

おすすめの記事